わきが治療外来 ミラドライ詳細 冬なのに脇汗が気になる?原因と対策方法を解説

冬なのに脇汗が気になる?原因と対策方法を解説

知らない間に脇汗をかく女性

『暑くないのに脇汗をかく!』
『夏よりも脇の臭いが気になる!』

脇汗は夏というイメージの方も多いと思います。
しかし、冬になったといっても知らない間に脇汗をかいているもの。

気温が下がり厚着をした際に、電車内や建物内で汗をかくシーンは意外と多いものです。

今回は、ワキガ・多汗症治療のパイオニアであるマリアクリニックが、気になる脇汗の原因と対策方法について解説します。

この記事を読めば、脇汗を改善する画期的な治療法もわかります。

ワキガ・多汗症について

ワキガ(腋臭)とは?

寒くなった今、夏よりも水分の摂取量が少なくなってしまっていませんか?
汗をかかない冬は脱水症状にならないから取らなくても大丈夫だと思っていませんか?

多くの方は夏と比較した時に、水分の摂取量が減っている場合が多いです。
問題はないように思われがちですが、脇汗のニオイに大きく影響を与えます。

水分の摂取量が減ってしまうと、体内の水分が減ってしまうため、「濃厚な汗」が生まれます。
そして、汗をかく回数も減ってしまうので、汗は体内でよりドロドロの濃い汁へと変化してしまいます。

ふくまれる栄養も濃縮されるので、より多くの菌が繁殖し、その分「ワキガ臭」もより強烈なものとなってしまうのです。

したがって、冬の脇汗は夏よりもニオイが強くなってしまっている場合があります。

脇汗をかく原因は?

冬に脇汗をかく原因は主に以下の6つになります。

・代謝が高くなりやすい
・ストレスや睡眠不足
・ホルモンバランスの乱れ
・内臓脂肪や皮下脂肪が多い
・汗腺の機能が低下しやすい
・厚着は体温がこもりやすい

一つずつ解説していきます。

代謝が高くなりやすい

「基礎代謝」とは、体温維持、心臓の鼓動、呼吸など、人間が生存するために不可欠な最低限のエネルギーのことを指します。
これは何もしなくても自動的に使われるエネルギーであり、1日のエネルギー消費の約70%を占めています。

気温が低下すると、私たちの体は内部の温度を保つために努力します。
体温を保つために、エネルギーを使ってカロリーを消費するため、基礎代謝が上昇します。要するに、寒い季節になるほど、私たちの体の代謝が高まるのです。

しかし、代謝が高まる一方で、気になるのは脇汗です。
階段の上り下りや歩行など、軽度な身体活動でも、脇汗をかきやすくなる状態になります。

ストレスや睡眠不足

ストレスは身体の不調を引き起こす主要な要因の一つです。過度のストレスはアポクリン腺を刺激し、汗を過剰にかきやすくします。

一時的な緊張やストレスで汗をかくことは、誰にでもある自然な現象です。しかし、持続的なストレスを感じていると、発汗が持続し、その結果臭いが強化されることがあります。

汗の問題は非常にデリケートで、特に思春期の人々は、他人からの批判や冷たい言葉に傷ついてしまい、さらにストレスを感じることがあります。ストレスは脇がだけでなく、さまざまな疾患や症状の原因にもなります。したがって、ストレスを適切に発散し、ストレスの原因を解決する方法を模索することが大切です。

ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンには「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2つが存在します。

エストロゲンは乳房の成長や女性らしい体つきを形成し、コラーゲンの生産をサポートするほか、自律神経の安定や子宮内膜を厚くし、妊娠の準備を助ける役割を果たします。対照的に、プロゲステロンは体温を上昇させたり、食欲を高めたりし、妊娠しやすい体調を整える役割を果たします。

ホルモンのバランスは加齢、ストレス、生理周期の変動、不規則な生活リズムなどに影響を受けやすい特性があります。ホルモンのバランスが乱れると、脇汗の問題だけでなく、全身の不調につながる可能性があります。

このような状況を予防するためにも、ホルモンのバランスを調整することが非常に重要です。

内臓脂肪や皮下脂肪が多い

人間は日常生活の中で体内で熱を生産し、それを放出することで体温を一定に保っています。しかし、内臓脂肪や皮下脂肪が過剰に蓄積すると、体温が上昇しやすく、体温を調整するためにより多くの汗をかくことになります。

内臓脂肪や皮下脂肪の増加は、肥満の兆候であることがあります。肥満の人々は、通常運動不足の傾向があり、軽度の身体活動でも多くの汗をかくことがあります。これは、一定の運動強度に対する酸素摂取能力が低下していることに関連しています。

酸素の摂取が不足していると、身体は無酸素の「解糖系」と呼ばれるプロセスを使用して運動エネルギーを生成しようとします。このプロセスにより、汗中の乳酸が増加し、体臭が強化される傾向があります。

汗腺の機能が低下しやすい

夏は高い汗腺の活性により、汗がアンモニアやミネラルを含み、その後血液に再吸収され、比較的薄い汗が分泌されやすくなります。

一方、涼しくなると汗をかく頻度が低く、汗腺の活性が低下します。この低下した状態で汗をかくと、通常血液に再吸収されるべきアンモニアなどが適切に吸収されず、汗中のナトリウムの濃度が通常の2倍に増加すると言われています。

厚着は体温がこもりやすい

冬服等の分厚い服は通常、フランネル、ポリエステル、ウールなど、優れた保温性と保湿性を備えた素材が多く使用されます。

これらの素材を身に着けることで、寒い冬でも温かさを楽しむことができますが、同時に脇汗が発生しやすくなることもあります。

冬服は通常、ニット、セーター、コートなど、毎日洗濯が難しいものが多いため、汗のしみた服に雑菌が繁殖しやすく、それが不快な体臭の原因となることがあります。

脇汗の対策方法

冬の脇汗対策として主に以下の6つになります。

・インナーを活用する
・汗をかく習慣を作る
・ストレスをためない
・食生活の改善
・デオドラント(制汗剤)やクリームを使う
・脱毛をする

それぞれを解説します。

インナーを活用する

冬は、多くの人が寒さから身を守るためにヒートインナーを着用することがあります。
しかし、一部のヒートインナーは吸湿発熱素材を使用しており、過度な暖かさをもたらすことがあります。

吸湿発熱素材は、化学繊維の一種であるレーヨン、ポリエステル、アクリルなどを組み合わせて作られ、体から発生した汗や湿気を吸収し、それによって発熱する仕組みを持っています。しかし、この種の素材には吸収能力に限界があり、大量の汗をかいた場合には吸収しきれず、汗が蒸れてしまうことがあります。その結果、汗の臭いが気になることがあります。

この問題を解決するためには、冬季用のインナーウェアを見直すことがおすすめです。特に、コットン素材が冬季用のインナーウェアに適しています。コットンは高い吸湿性を持ち、体温調節にも優れています。また、肌触りが良いため、乾燥しやすい敏感な肌にも適しています。

汗をかく習慣を作る

体内に老廃物が蓄積されると、ワキガの臭いが一層強化される可能性があります。

従って、ワキガ臭を避けるために過度な汗をかかないようにすることは、かえって逆効果になることがあります。

汗は体温を調節し、さまざまなミネラル成分を含む液体で、これらの成分は体内に取り込まれて臭いを抑えるのに役立っています。しかし、汗をかく機会が減少すると、エクリン汗腺が正常に機能しなくなり、臭いのない汗を生成できなくなることがあります。

エクリン汗腺の正常な機能を回復させるためには、汗をかく習慣を持つことが効果的です。適度な運動やサウナ、入浴などが汗を促進する手段として役立ちます。運動が苦手な方でも、毎日の入浴を習慣にすることから始めることができます。

ストレスをためない

ストレスが増加すると、交感神経が優位になり、発汗量が増えることがあります。精神性発汗は、ストレスだけでなく不安や緊張からも引き起こされることがあります。現代社会ではストレスが日常的に存在し、交感神経が過度に刺激されて発汗が増えることがよくあります。

ストレスの軽減には、まずその原因である「ストレッサー」を特定し、対処することから始めることが大切です。仕事の負荷、人間関係、日常の問題など、ストレスの原因は人それぞれ異なりますが、できるだけストレスの原因を取り除く方法を模索しましょう。

また、ストレス発散の時間を設けたり、ポジティブな考え方を心がけたり、ストレス軽減のために工夫することも有効です。ストレスの解消方法は人それぞれ異なるため、自分に合ったアプローチを見つけてストレスをコントロールしましょう。

食生活の改善

脂質の多い食品、例えば肉や菓子、乳製品などの過剰な摂取は、ワキガの症状を和らげるのに役立ちます。ワキガが気になる場合、日常の食事で脂質を控えることが重要です。

たんぱく質は体に必要な栄養素であり、肉に多く含まれていますが、脂質の少ない食品、例えば豆類や魚に置き換えることができます。また、アルコールは汗腺を刺激する作用があるため、飲酒の習慣がある場合は、ワキガ対策の一環としてアルコール摂取量や頻度を減らすことも考慮すべきです。

デオドラント(制汗剤)やクリームを使う

デオドラントや制汗効果のあるクリームやパウダーを使用することは、発汗を抑制しワキガ臭を予防するための一つの方法です。
以前は制汗剤といえばスプレーが一般的でしたが、現在は多種多様な選択肢があります。

発汗を防ぐために、塩化アルミニウムという成分が使用されています。
これは汗の通り道を一時的に塞ぐ効果があり、ワキガや多汗症を完全に治療するものではありませんが、発汗量を減少させる助けになります。

デオドラントや制汗剤には、消臭や殺菌効果のある製品も存在するので、自分のニーズに合った商品を見つけることが大切です。

脱毛をする

医療脱毛は、レーザーを使用して毛根を効果的に破壊する方法です。このプロセスにおいて、毛根に向けて熱を集中的に当てます。
この熱ダメージが毛根を破壊する一方で、毛穴全体に影響を及ぼすことがあり、それにつながるアポクリン腺にもダメージを与えることになります。この結果、発汗を抑制し、臭いの軽減が期待できます。

マリアクリニックは脱毛も行っていますので、どうぞお気軽にご相談ください。

脇汗を一度の治療で改善するミラドライとは?

ミラドライは、米国のMiramar Labs社によって2006年に開発され、2010年に日本に導入された、脇が・多汗症治療の革新的な機器です。

これまでのワキガ治療は、メスを使用して行う手術が主流でした
。 しかし、ミラドライは脇を切開することなく、脇がを効果的に治療できる画期的な方法です。

ミラドライはマイクロ波の水分に反応する特性を生かし、汗腺の水分へピンポイントで熱を加える設計になっています。
ミラドライの治療中には麻酔も使用するため、 激しい痛みが生じることはありません。また、冷却システムによって皮膚表面はしっかりと熱から守られているため、汗腺以外の組織は破壊されません。

1回の治療で完了し、傷跡が残らないため、誰にも知られずに悩みを解消できます。

一人一人に合った麻酔の方法や照射レベル・範囲で治療します。
ミラドライで脇汗の治療をすれば、ニオイに悩まない日々を送ることができるでしょう。

まとめ 脇汗・ニオイが気になる方はマリアクリニックにご相談を

今回は、冬に気になる脇汗・ニオイの原因・対策を解説していきました。

脇汗やニオイの悩みは年中問わず気になるものです。

少しでも悩んでいるのであれば、一人で悩まず、まずはカウンセリングを受けてみるのがおすすめです。

マリアクリニックでは最適な治療プランをご提案し、脇汗・ニオイのお悩みを一緒に解決していくことができます。
根本から解決し、少しでも快適な日々を過ごしませんか。

ぜひ、マリアクリニックに、お気軽にご相談ください。

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記事監修
金丸先生
金丸 博之 医師

金丸医師は、現在では全国的に行われている切らないワキガ治療「ミラドライ」をいち早く日本に取り入れ、医師として多くのワキガ・多汗症治療に携わってきました。
また、美容皮膚科のエキスパートとして20年以上の実績を積み上げてまいりました。

経歴
1999年 帝京大学医学部卒
2011年 ミラドライわきが多汗症の医師団 顧問就任
2015年 マリアクリニックグループ 顧問就任
2015年 新宿マリアクリニック 院長就任